あっという間に松の内が過ぎました。
遅まきながら、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
久しぶりのブログでいきなりですが、昨年暮れ、被災しました。
ご近所の火災で自宅が少々延焼して、まだ修繕工事は終わっていません。
自宅から火災を起こさないようにとか、
近年の大雨で怖い思いをしていたので避難するときはどうしようとか、
報道をみていろいろ考えながら一応の対策はしていましたが、
まさか自宅がご近所の火災に巻き込まれるとは思っていませんでした。
今日は阪神淡路大震災から丸23年。
亡くなられた方々や被災者の長年のご苦労や心労は計りしれません。
私は、昨年暮れまで、自分が一生に一度、
使うかどうかわからない緊急通報番号に連絡するなんて思ってもいませんでした。
いいえ、正確にいえば、何かを見て通報することはあるかもしれないけど、
当事者として通報することはあまり想像していませんでした。
だれの身にも、いつ、何が起きるかわからない。
これが、昨年暮れ、強烈に感じたことです。
そこで、新年の初回とはいえ、私が今回の火災から気づいたことを
書いておこうと思います。
<火災発見>
火災が発生したのは夜中でした。
日付変更線を越えて寝静まった頃。
変な物音に気づいて火災を発見し、通報したのは私でした。
通報しながら家族を叩き起こし、逃げました。
消火活動など間に合わないと、
素人でもわかるほどの真冬の大火事でした。
冬は空気が特に乾燥しているので
木造住宅などは火の回りが早いと知ってはいたものの、
炎の勢いや熱量、爆発音の凄さを嫌というほど体感しました。
<逃げるが勝ち>
そのような場合、とにかく逃げること。
もちろん通報も大切なのですが、命を守ることの方が先決です。
<逃げ道の確保>
高齢者や子供がいる家庭ならば、逃げ道の確保が重要です。
災害は昼間とは限りません。
玄関から逃げられない場合、他に逃げ道はすぐ作れるのか。
夜中にどんなに慌てても、足元を取られないようにしているか。
<非常時を考えた日頃の対策>
普段から家の鍵や自分の携帯電話・スマホをどこに置いておくか。
煙や炎に巻き込まれないよう、特に火災の場合、
濡れタオルやマスクの代わりになるものをすぐ手に取れるか。
<事故後の対応策>
幸い命に別条がなくても、精神的に参ってしまう人も多いと思います。
思ったように身動きが取れなくて怖かった気持ちだけが残ってしまったり、
特定の時間や場所で事故の残像がフラッシュバックしたりなど、
さまざまな形で事故の爪痕が残ることもあります。
私は臨床心理士ではありませんが、
もし家族が少しでも不安な気持ちを吐露することがあれば、
とにかく寄り添うことが一番だと思いました。
話を聞いて、怖かった気持ちを吐き出させ、
ひとりではないことに気づかせること。
一緒にご飯を食べたり、掃除や買い物をしたり、
テレビや音楽を見たり聴いたりして、
日常の細々とした生活を繰り返す、
時薬(ときぐすり)が一番の処方箋になるような気がしています。
もちろん、重症な場合はプロの手を借りる方がいいと思います。
物理的な補修は、保険屋さんなどプロと早急に連絡を取り合い、
できるだけ早く日常生活を復旧できるよう手配すること。
私の場合は、年末年始を挟んだため少し時間がかかりましたが、
友人に詳しい人がいたので比較的スムーズに手配できました。
ただ、消防関係の役所的書類の手続きはやはり面倒ですね。
自分は被災した側なのに、なぜ時間や労力を取らねばならないのかと思いましたが、
きっと私よりももっともっと酷い思いをしたのが震災の被災者なのですね。
心中を察するに余りあります。
また、さまざまな事故・事件を知るにつけ、
もし自分の身に起きたならばと考え、
行動する癖を身につけていきたいと思っています。
今回、延焼もごくごく少なく命拾いしたのは不幸中の幸いでした。
年が明け、何年ぶりだろというほど久しぶりに八坂神社へ初詣に行きました。
清々しい青空とおみくじに元気をもらえたことも報告します。
このラッキーを大切に、今年も元気に過ごしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。