2017年甲子園狂騒曲

8月8日(火)、甲子園へ行ってきました。

母校、福岡県立東筑高校が21年ぶりに県代表として出場したから。

16時間の弾丸ツアーでした。

 

アルプススタンドに入る前のワクワクドキドキ、

拳を振り上げながら歌う校歌、

まさかの土砂降りと中断、

ほろずっぱい敗戦。

ぐしょぐしょになった疲労感も心地いいミニ修学旅行になりました。

 

 

<狂騒曲の始まり>

 

7月の地区大会で優勝してから、どうする?どうする??

と、仲間内でそわそわしていました。

 

だって、21年ぶりですから。

いや、春夏通じて8回めの出場だけど、

私自身が現役当時に出場してからは40年近くになるのかw

だから、もう死ぬまで出場校としてアルプススタンドに行けることはないかも。

 

なので、抽選があった8月4日金曜日の夕方、

仕事を中断して抽選結果を見て小さく叫びました。

週明け、開会式がある初日の第2試合、クッソ暑い真昼間に開始!?

40年前の酷暑だったアルプスを思い出しました。

 

しかも、仕事をしている者にとって月曜日に休みを取るのは、キツイ。

マヂ〜?と半ば諦めかけてチケット予約サイトを探しながら、祈りました。

「台風で延期になればいいのに!!」

 

そうして日曜日の午後、延期の朗報が届き、ガッツポーズ。

 

実は結構な確率の雨女なのですが、今回ばかりは自分を褒めましたよw

 

<ふたたび蔦の絡まる甲子園へ>

 

誰が行くのか会えるのか、よく知らないまま新幹線へ。

待ち合わせの場所には、早起きも楽しんだ同期の顔が。

遠足前と同じように「3時に目が覚めた」なんて人も。

 

試合開始3時間前に現地到着すると、すでに出迎えが見えました。

母校のOB同窓会には本部以外の大きな部会として関東と関西がありますが、現地の関西東筑会が応援にくる人たちのためスタンバイしていました。

関西と関東どちらも今大会の応援用に、急遽別々にスクールカラーのエンジ色でTシャツを作ってたよう。

 

TV中継で見た現役応援部も緊張して待っていましたよ。

珍しい女子の応援団長は、想像以上に小さくて可愛い。

続々と到着するOBたちから声をかけられて、試合前から緊張が伝わってくるようでした。

 

応援部OBには事前にレジュメが配られ、

注意事項などお達しの中には応援の配置、

応援部OBの座る位置などが細かく書かれていました。

 

なんという組織力。

地区大会優勝から1週間立たず抽選があり、

しかも抽選の3日後には試合があるのだから、

現役応援部は準備がとても難しかったと思います。

 

しかし、そこは通算8回目の出場校としての蓄積でしょうか。

システマチックかつ迅速に何もかも手配されたようでした。

 

混雑する前にお土産を買っておこうと、甲子園入り口の土産物屋へ。

 お尻が痛くならないよう、折りたたみクッションなどさっさと買って、

目と鼻の先のケンタで一休み。

ここでお腹に入れたもので夕方まで持つとは、この時は知る由もなく。

 

試合開始の2時間前に再び入場口前に行くと、

すでに同窓会チケット交換を取り仕切っていました。

 

ざっと4〜500人くらいはいたんじゃないでしょうか。

あちこち久しぶりに交わす挨拶の声が徐々に広がり、お昼前には数千人?

同期はわかっただけで20人くらい。

 

同窓会が準備していた入場券は昼過ぎには無くなったという話。

3塁側アルプス席600円が400円ということは団体割引?

小耳に挟んだのは、3千枚用意していたらしい。。。すごっ

 

それがよくわかったのが、入場前。

1時開始予定なので、試合の進行具合を図って3塁側アルプススタンド入場口の14番入り口へ5列縦隊で並び始めました。

延々と、延々と続く列。。。老いも若きもとにかく並ぶ。

待ち合わせの高架下の涼しさとは打って変わり、蒸し風呂のような暑さ。

 

40年前と変わらず、鬱蒼と茂る蔦越しに聞こえた試合の歓声。

40年前と違うのは、ラジオで聞いていた試合をスマホで見れたこと。

 

すわっ延長戦になるのか? どっちでもいいから9回で決めてくれ!

 

なんて、サウナに足止め食らっているような苦しさを口々に耐え忍んで。

 

<2度目のアルプス>

 

狭い入場口から階段を少し上ると、そこはアルプススタンドでした。

すり鉢状の球場を見下ろし、通路前の広々と外野を見られる席を陣取り。

 

試合は抜きつ抜かれつの好ゲームの展開でした。

土砂降りになるまでは。

 

捕球を誤った外野選手に大声で応援する楽しさ。

昔はなかったけど、今は2回の表・裏に、プロの声と音楽を流してくれるので歌えるんですよね。

長い長い校歌を歌えた喜び。

 

が、甲子園初のホームランを見れたあたりから、雨が降り始め、

傘では凌げないほどの土砂降りになって試合中断。

 

一旦屋内へ避難したものの、薄っぺらい夏服は下着までびしょ濡れ。

なんとか止んでくれてアルプスに戻れば戻ったで、

強烈な日差しががががー

 

あー日焼け止め塗らなきゃ!

と思ったその時、一緒にきた同期OBが「僕にも貸して」。

これには爆笑しました。

 

使い切ってしまうつもりだったクリームを両隣の同期OGにも塗りたくって振り返ると、

くだんの彼は真っ白になってましたw

ひょっとこ??

おかめじゃなくてね、名誉のために撮影だけはしませんでしたw

 

そんなこんなしてるうちに試合は再開。

あれれれ?と言ってるうちに、ゲームをひっくり返され、

トイレに行ってるうちに、ホームランを打たれて点差が広がり、

アレヨアレヨというまに8回。

 

ようやく応援団OBが私たちアルプス側のはずれにやってきて、

応援の応援をしてくれました。

でも時すでに遅し。

 

泣ーくーなー石田あーーーー

 

敗戦投手となったけれども、力一杯戦ったではないか。

私たちも応援したぞ。

きっとここに来れなかった大勢の人たちも応援してくれたぞ。

貴重な経験になったなー

悔いのない青春なんて(あー甘酸っぱい)ないぞー

私たちにはいい思い出を作らせてくれました。

ありがとうを心込めて叫びましたよ。

 

試合中、1塁側アルプスには、対戦した愛媛・済美高校の応援団が

美しい紅白の隊列を組んで、賑々しいブラスバンド演奏で

大声援を送ってました。

 

対する我が校は、空席が見えないほどの人数でアルプスを埋めていましたが

現役ブラバンの演奏は聞こえなくて、大きな看板のような紙に書かれた

選手の名前を攻撃時に叫ぶのがやっとでした。

数千人にもなった人数なので、もうちょっとまとまって声援を飛ばしたかったけど、

それは次回のお楽しみなんでしょうか?

 

もう私たち同期の中には鬼籍に入ったものもいるのです。

絶対行きたかったに違いないものもいたのです。

親しいものと一緒に、きっと魂は飛んできたに違いない。

 

お盆のこの時期、高校野球を応援することには大きな意味があると思います。

 

<戦い終わって>

 

1時間半のスコール中断を入れて約3時間半。

半分乾いた薄っぺらい服のまま疲れて球場を後にし、家路を急ぐ同窓生とは再会を約して別れました。

 

帰りまで時間が少しある同期とは新大阪へ出て、軽い食事と共に敗戦と再会を噛みしめて新幹線へ。

 

 

直前には、職場や家族へ「ごめんなさい&ありがとう土産」を

皆そこそこ買い足して乗り込みました。

 

 

*今回の弾丸応援ツアーで学んだこと

・カッパ必須!(風が強いと傘はムリムリムリ)

・夏は下着だけじゃなくて上着も軽い着替え必須!(乾くけどね)

・リュックは防水で!(当たり前)

 

 

ちなみに、かち割りは約40年前120円でした。今回は200円。

アルプススタンドの売り子さんたちは可愛い子ばかりで、

きっと面接が厳しかったに違いないと話してましたw

 

東筑高校野球部のHPはこちら↓

http://tochiku.fku.ed.jp/one_html3/pub/default.aspx?c_id=67

 

青野監督はじめ、野球部の皆さん、本当にありがとうございました!!!

あーまた応援しに行きたいっ